アカネちゃんがうまれてから、ママは体の具合がよくありませんでした。それで外へ行くお仕事をやめて、うちでするお仕事をしていました。
そんなふうに、体がわるいせいでしょうか、ママは目もわるくなったようなのです。
パパの姿がみえたり、見えなかったりするのです。それはこういうことでした。
夜 パパがかえってきます。
コツ、コツ、コツ。
ママには、パパのあるきかたが、すぐわかります。
ピンポーン、ピンポーン。
チャイムがなります。ママは飛んでいってドアをあけます。
けれども、そこにはパパは立っていません。ただ、パパの靴だけがありました。
それで、おしまいでした。
ママは、とほうにくれて、靴を眺めていました。いったい、靴にどうやって、ご飯をたべさせたらいいでしょうか。靴に
「お風呂がわいていますよ」
なんていうのは、ばかげています。
ママは、仕方なくブラシでほこりをおとし、クリームを塗りました。きれでこすりました。とっても長い間こすっていたので、
靴はピカピカになりました。
その上に、ママの涙が、一つぶ、ポトンとおちました。
次の朝、靴はでていきました。
毎晩、毎晩、そういう夜が来ました。夜はとってもながくて、いつまでも夜でした。
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小茜出生後, 媽媽的身體就不太好...於是辭去了在外的工作,開始在家作內職
或許是因為身體不好的關係吧...媽媽的眼睛也開始出問題了
爸爸的身影總是看的見又看不見...
晚上,爸爸回來了
扣 扣 扣
爸爸的走路方式 , 媽媽總是立刻就知道了
叮咚 叮咚
門鈴響了, 媽媽飛奔到門口打開門
但是,爸爸並沒有站在那邊...那邊只有 爸爸的鞋子
就這樣而已
媽媽呆望著鞋子....究竟...該怎麼讓鞋子吃飯呢?
對鞋子說 [洗澡水已經放好囉!]
簡直像笨蛋一樣
媽媽只好拿起刷子...開始刷去鞋上的灰塵並塗上鞋油...用布擦拭
媽媽刷了好長好長的時間...鞋子變得亮晶晶的...
上面.....啪搭.....落了一滴媽媽的眼淚.....
隔天早上...鞋子就離開了...
每天晚上 每天晚上...這樣的夜晚都會來臨....
夜晚總是漫長....無止無盡都是黑夜....
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